坊テ&テ坊対談


シオン「自分と対談する日が来るとはね…(溜息)僕は元祖の坊テの方。名前も口調も一緒なので、判りやすいようセリフを色分けしてみた。青が坊テ、赤がテ坊の二人だと思ってくれ」
テッド「基本的な性格はどっちでも変わらないからな…(苦笑)立場が逆になったら、どんな考え方になるのかを、知ってもらう対談だってさ」
テッド「人数多いと面倒だから、まずは坊同士、テッド同士で対談しろって。また後でな(坊二人に手を振り、別部屋へ)」
シオン「うん(テッドたちを見送り)。僕らも行こうか」




テッドたちの部屋

テッド「じゃ俺から質問。シオンを意識しだしたのっていつからだ?」
テッド「ソウルイーターの中で再会して、あいつに好きって言われてからかな。元々好きだったんだろうけど、そういう風には見たことなかったし」
テッド「ふーん、自覚が遅かったって訳か。勿体無い。生きてるうちに自分の気持ちに気づいてれば、絶対お前がやる方だったのに。抱きたいんだろ?シオンのこと」
テッド「(苦笑)気づいてても、俺からは手を出さなかったよ。シオンには普通に女の子と恋愛して、子供を作って、幸せになって欲しかったから。男相手なんて不毛なだけじゃないか。抱くのは抱きたいよ。俺だって男だし。だけどシオンが嫌がるからな、抱くのは一回だけって約束したんだ」
テッド「そう言われると、俺がシオンの未来も考えずに、自分の欲望のまま突っ走った我侭男みたいじゃないか。…まあ、その通りなんだけどさ(苦笑)。俺はあいつを手に入れたい。一緒にいられる時間なんてどうせほんの僅かなんだから、少しだけ神様には大目に見て欲しい。シオンのことが大事で、好きで、触れたくてたまらないんだ」
テッド「ああ…(優しい目で)その気持ち、よく判るよ。お前は俺よりも素直なんだな。俺が世間の目やら紋章のことやらで踏み出せなかった一歩を、踏み出せたのがお前なんだ。少し羨ましい」
テッド「(ちょっと驚き)素直ねぇ…俺が素直なら、お前は優しい、だな。そっか、だからお前が抱かれる方なんだ」
テッド「どういう意味だ?」
テッド「包容力あるもん、お前。我侭聞いてくれそうだしさ」
テッド「同じ俺だろ、お前も」
テッド「俺は抱きしめて守るタイプ。お前は受け止めるタイプだろ。で、お前は求めて欲しくて、俺は求めたい。同じ人間でも、過去や環境によって性格は変わる。つまり俺のほうが安穏とした人生を歩んで来たわけか(頬ぽりぽり)」
テッド「……(苦笑)(否定出来ない)」
テッド「でもお前、本当は攻めだよな?(じっ)」
テッド「当然。シオン相手じゃなかったら、絶対受けなんてやらないさ」
テッド「(にっ)安心したぜ。同じ俺が、受け受けしかったら気持ち悪いもんな」
テッド「さり気なく失礼なこと言うなよ、お前」




坊たちの部屋

シオン「(目の前の幼い自分を眺め)……(溜息。決意したように)君が戦前なんだから、本当は僕も君に倣うべきなんだろうが、すまないね。僕たちは戦前は親友だから、それだとこの対談の趣旨に合わないんだ。そういう訳で戦後の僕で進めさせてもらうよ」
シオン「別に構わないよ。で、何を話すの?」
シオン「……君たちはいつからそういう関係に?(聞きたくないような、聞きたいような)」
シオン「そういう関係って?」
シオン「(カマトトぶるなっ…って本当に判ってないのかも…だって僕だし/自分の思考にダメージ)……テッドに抱かれてるんだろ?」
シオン「え、まだそんなことしてないよ(赤面)触られたりするだけで」
シオン「(まだ…?)でもその内するんだろ。で、君はテッドを抱きたいって思ってる?抱かれたいって思ってる?」
シオン「んー…どちらでもいいよ。ただテッドが僕に押し倒されてくれるとは思えないから、きっと僕が抱かれるほうになるんだろうね」
シオン「抱きたいとは思わない?」
シオン「思うけど、どうしてもって訳じゃない。だってテッドが相手なんだから、どっちだって同じだろ。テッドが抱かせてくれるんなら、抱きたいな」
シオン「……僕より君の方が大人なのかもしれないな…(苦笑)」
シオン「考え方の差じゃない?君はどうして抱かれたくないの?」
シオン「僕はテッドに求めて貰うんじゃなくて、求めたいんだ。抱きしめて、癒したい。愛されるんじゃなくて、愛したい」
シオン「抱かれる立場でも出来ると思うけどな」
シオン「(苦笑)そう言われると実も蓋も無いんだけど…うん、僕の我侭だよ」
シオン「抱かれるのは絶対嫌?」
シオン「僕のテッドにはね」
シオン「他の人にだったらいいの?」
シオン「まあ…相手にも寄るけど。嫌いじゃない相手なら」
シオン「ふーん…」




最初の部屋へ

テッド「そっちの話は終わったか?シオン。今度は相手を交換して話せってさ」
シオン「という事は今度は向こうのテッドと話すのか」
シオン「テッド…(ぼそぼそと小声で何かを囁き)」
テッド「判った。おーい、そっちのシオン。今度は俺が相手だ。よろしくな」

シオン「ああ。それじゃまた後で、テッド」
(相手を入れ替えたペアが、それぞれの部屋に消えていく)




てぼシオンとぼてテッドの部屋


テッド「さっき何の話してたんだ?」
シオン「ん?色々と。多分そっちと大差ないと思うよ」
テッド「いや、それじゃなくて、さっきそっちの俺と話してただろ」
シオン「ああ、あれ?気にしないで。大したことじゃないから。ところでさ、テッドはそっちの僕がいいって言ったら、攻めをするの?」
テッド「(自分の知る戦前のシオンより、マセているので苦笑い)…したいな」
シオン「相手が僕だったら?」
テッド「(驚き)……遠慮しとくよ。そっちの俺に恨まれそうだし、それにお前は俺のシオンとは違うから」
シオン「やっぱりね。君たちはさ、僕たちよりもいろいろなことに縛られて、動けなくなってるんだね。何があるのかは知らないけど、もう少し素直になってもいいと思うよ」
テッド「(そうか、このシオンは紋章の事も、これから先の未来も知らないんだ)……大人はそうも行かないんだよ(苦笑)」
シオン「だろうね。僕は子供で良かったよ。ところでさ、テッド、キスしてもいい?」
テッド「……は?」
シオン「ちょっとしてみたいんだ。君なら優しいキスをくれるだろ」
テッド「キスくらいなら構わないけど…そっちの俺にばれたらまずくないか?」
シオン「大丈夫。お相子だから」
テッド「え?」




ぼてシオンとてぼテッドの部屋



シオン「……何考えてるのさ」
テッド「お前が思ってる通りのこと(にっ)」
シオン「(ムカっ。壁に押し付けられている腕を跳ね除け)離せよ!僕は君のとこの僕と違って、受身をやるつもりはないっ。ましてや君になんて…」
テッド「俺はお前のテッドと全く同じだぜ。少し過去が違うだけの、もしかしたらお前が会っていたかもしれない俺だ」
シオン「それでも僕のテッドは一人だけだっ!」
テッド「まあまあそういわず♪やっぱりあいつよりいい体してるな。よく鍛えてある(首筋にちゅっ)」
シオン「んっ……(何だかんだ言って、テッド相手には反応が良い)やだっ…て…君のとこの僕にいいつけるぞっ」
テッド「いいぜ別に。だって俺をけしかけたの、あいつだし」
シオン「何っ……(くらり。己と言う人間を甘く見ていた)…何であいつ…っ…」
テッド「お前の固定観念を壊してやれってさ」
シオン「大きなお世話だっ!離せよっ」
テッド「……俺に触れられるの、嫌か?(傷ついたような目で)」
シオン「(うっ)…嫌、じゃない、けど…(視線泳ぎ)」
テッド「ならいいよな……俺はあいつと同じだけど、あいつじゃない。だから気にしなくていい。……好きだぜ、シオン(耳元に囁き)」(殺し文句/笑)
シオン「(頬紅潮)……テ、ッド……」





再び最初の部屋に



シオン「上手く行った?」
テッド「おう、上々♪」
シオン「……(疲れてぐったり)」
テッド「(苦笑。シオンの肩ぽんぽん)あいつらにしてやられたな」
テッド「じゃ俺たち帰るから。またなー」
シオン「なんかいつも僕が貧乏くじ引いてるみたいなんだけど…」
テッド「若者のエネルギーには敵わないな」
シオン「僕より向こうのテッドの方が若いって?(じとー)」
テッド「精神的にはな」
シオン「…………」






すいません…(最近謝ってばかりな気がする)
私、メインのぼてシオンを受けにするのが楽しいんです(爆)
普段攻めの子が、別の人に押し倒されるのが好き。受けの方が肉体的には向いてたりするともっとよし!
その意味で、ぼてのシオンは最愛の息子(おいおいおい)
シオンはシリアスもギャグも攻めも受けも全部オッケーだしっ!
いい子に育ったなあ、ほんと(しみじみ)
テッドは何考えてんのか判らない人が好きなので、自分で書くとつまらないです。
だから人んちのテッドとペアで話書きたくなるんですな。

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