往路 | JAL |
復路 | JAL |
宿 | 友人宅 |
10日(土) 迎えに来てくれていた友人の車で釧路駅に向かい、ノロッコ号に乗車。 冬には乗ったことあるけど、雪の無い季節に乗るのは初めて。湿原の中を進みます。 移動ではなく列車に乗るのが目的なので、終点に着いたらすぐ折り返して来たんですけどね。たまに流れるアナウンスに合わせて湿原を見たり、途中カヌーに乗っている人たちを発見して手を振ったり。 ノロッコ号の天井にたくさんぶら下がっていたぬいぐるみたちがやや異様でした。あれ首吊りに見える、よ… 釧路は寒いですよーと言われてたけど、本当に寒かった! 日差しは強いし気温もそんなに低くないと思うのだけど、とにかく風が冷たい。真夏に冷蔵庫の前に立った感じです。涼しい風、じゃなくて冷気なんですよ。 エアコンが効いているはずのスーパーの中の方が、人いきれで温かかった。店内の方が丁度いいと言ったら驚かれましたがね。 この日の釧路は東京の11月後半位の体感温度でした。 夕食に北海道名物甘いお赤飯を作って頂きました。わあいっ! 北海道出身の人から話を聞いて、ずっと食べてみたいと思っていたのですよ〜 こちらは色は食紅で着けるんですね。ピンクのほんのり甘いご飯に甘納豆が入ってます。ごま塩をかけて食べるのは一緒。 「ウチの方ではささげ(豆)を入れて炊き込むんですよ」と言ったら皆さん驚いてらしたので、こんな事なら関東のお赤飯買ってくれば良かったな。 カラオケに居た間に雨が降ってきたので、天体観測は出来ませんでした。明日こそ! 11日(日) 今日は最初に釧路博物館に行きました。 動物の剥製や出土品、アイヌの資料も展示されてました。展示物の内容は、観光客向けっていうより地元の小中学生向け?堅苦しい難しい感じじゃなくて、子供の興味を引きそうなレイアウトでした。値段も安いし♪ その後は愛冠岬まで連れてって貰いました。 断崖絶壁が凄い!愛の鐘も鳴らして来ました(笑) 「あっちの道にも行ってみようよー」と地図も看板もないのに小道に踏み込んだら、くもの巣だらけで人が暫く通ってなさそうな道でした。階段を下って来たので引き返すのも面倒くさく、道があるからにはどっかに続いてるさーの勢いで着いた所は大学の水産試験場。やっぱり人の気配はなし。 だけど施設があるからには当然道がある訳で、帰りはちゃんと道路を歩いて来れました。砂利道だったけど。旅行の時はスニーカーが一番だね! 駐車場の近くに観察塔があって上まで上れるのですが、「グリコしながら上りましょう!」って、ええっ!?マジですか? 他に誰も居なかったんでやっちゃいましたが。最初は私が大きく引き離してたのに、途中で追い抜かれ一階分以上の差をつけられて負けた!くそう!(子供か) 帰り道昆布を干してる漁村に迷い込みました。 浜一杯に長ーい昆布が干されている様は圧巻!昆布ってこんな風に干すんだね!太陽の光を浴びて緑色に輝く昆布は綺麗でした。 私が昆布に感動してたら、「釧路でも普通に見れますよ?」と友人は不思議そう。 東京人はこういう光景見れないんだよー。都会には、魚は切り身で泳いでいると思っている中学生が実在するんだから。 今住んでいる場所にずっと住みたいかというアンケートで、9割の人がはいと答えるだけあります北海道。気候はいいし、野菜も海の幸も美味しいし、何気にお店が揃ってて生活便利だし、自然一杯だし。だけど東京で生まれ育ち、便利さに慣れた人間には、Iターンは中々難しい。 日付が変わる頃、星を見に行きましたー。今日は晴れてよかった! 地上の明かりってこんなに強いんだね。少しでも明かりがある所だとよく見えない。 外灯も何もない所を目指して湿原の中を通ったら、霧が出てました。 車体の半分くらいの位置に、もやもやと漂ってます。雲の上を飛んでるみたい♪ 出かけた時間が遅かったので、星が移動しちゃって配置がよく判らず、大三角形はみつけられなかったのだけど、一杯の星は綺麗だったなぁ。 東京でも明かりが消えたら、この星たちが見えるのかしら。 12日(月) 今日は標茶にある「狼の目を通して自然保護を」をテーマとしたネイチャースクールに行きました。 地元民の案内じゃなきゃ絶対行けないとこでした。そもそもそういう情報自体こっちには入って来ないものね。 施設は個人経営で、ご主人と奥さんの二人でやってらっしゃるとのこと。 狼の種類はホッキョクオオカミ、モンゴルオオカミ、シンリンオオカミの三種。狼は非常に臆病な動物なので(野生において、臆病であるという事は生き延びる手段だと思う)近くで見れたのはここで生まれたホッキョクオオカミの姉妹二頭です。全身真っ白で毛がふさふさして、パッと見は大型犬に見えますが、顔がやっぱり違う。犬よりも鋭い。 二頭ともご主人が大好きで、飛び掛って顔をペロペロ。歯をガチガチ。(犬歯が鳴る)大興奮でした。いいなあ、あの首っ玉に抱きつきたい… 狼との間はフェンスで仕切られていて、初めての人は中には入れません。二度三度になると入れてくれるらしい。また行かねば! 二頭がじゃれあってる様子もめちゃ可愛いかったです。 今日は狼の権威の方がいらしてて、いつもの観光客向けの話と違って専門的な講義になっていたそうです。日本から狼がいなくなった事により、その獲物である鹿が増え人間に被害を与えている。なので再び食物連鎖のピラミッドを作ってやればいいという話を聞いて、なるほどと納得。最近は農業でもこの理念が使われてますよねー。害虫駆除するんじゃなくて、害虫の天敵を畑に放つ。 野生動物から農作物を守る為に、畑の周りに巨大な柵を作るなんてのよりよっぽど効率的で理に適ってるよねぇ。 乱獲の挙句個体数が少なくなって、慌てて保護指定動物にして、今度は増えすぎて被害が出て、その対策に莫大な予算をかける…極端なんだよ。人間だって自然の一部なんだから、必要であれば他の生き物を殺す事は間違いじゃない。必要であれば、ね。利益や快楽の為に生き物を殺すのは人間だけだよ。 川には川の神が、狼には狼の神がいるというアイヌの信仰や、日本に最初からあった道祖神崇拝が一番しっくり来ます。信仰は縋る事や願いではなくて、感謝だと思っている無神論者。 お話の後は1000円でジンギスカンが食べられるので、参加して来ました。 ラム肉苦手だったはずだけど、普通に食べてました。あれ? 苦手だったのってラムじゃなくてマトンだったかも。マトンは本当に食べられません;臭みが強すぎて。 鹿肉も美味しかった〜v血が透明度が高くてサラサラしてて、凄く綺麗な赤なんですよ!血液綺麗になりそう(笑) その後は多和平展望台へ。北海道って展望台がほんっとたくさんあるよね!どこも眺めがいいーっ。 生い茂る緑の坂を見たら、友達が転がりたいと叫ぶので温かく見守りました☆ ダンボールがあったら、ソリにして滑ってみたいと思ったけどね。転がるのはちょっとご遠慮(大差ない気も) 三日間、寝る間も惜しんで遊んでました。(3日間の平均睡眠時間は4.5時間) 旅行計画を立てる段階から当日の運転まで、物凄くお世話になりました!本当ありがとうねーっ。 またお邪魔させてください。今度は雪の季節とか。 |