コウリ「毎度おなじみ英雄対談です。司会は2主人公ことコウリが務めさせていただきます。今回の天魁星はこちら〜(すちゃ)」
アス「……アスです(軽くぺこり)」 コウリ「(大人しい人なんだなあ)アスって今幾つ?」 アス「多分16歳位だと思う。正しい年は判らない」 コウリ「じゃ僕と同じくらいだね。小間使いをやってたってたって聞いてるけど、仕事大変じゃなかった?」 アス「大したことはしてないから」 コウリ「そうなんだ(ちらちらと入り口の方を見遣り)」 アス「?」 コウリ「本当はこの対談にはもう一人参加者がいるんだけど、まだ来てないみたいで…タキさんからは欠席するって連絡が入ってるけど……まあいいか。先に進めちゃってよっと。じゃあ、まず質問。アスには英雄のお約束、親友がいる?」 アス「……ああ(親友の言葉に、照れくさそうに微笑み)」 コウリ「どんな人?」 アス「俺にとって兄みたいな存在だ」 コウリ「アスの親友も年上なんだね。僕の親友も一つ年上なんだ。その人の事はどう思ってる?」 アス「どう?」 コウリ「特別な感情があったりした?」 アス「…?」 コウリ「(あれ、今までのウチの天魁星のパターンと違う?)……その…好き、とか(ごにょごにょ)」 アス「(軽く首を傾げ)親友なんだから当然だろう?」 コウリ「いやあの、その好きじゃなくってね…(天然なのかっ?ノンケなのかっ?)……ええい、もういいや。ぶっちゃけ恋愛感情ってあった?」 アス「…スノウに?(ぽかん)」 コウリ「(ノンケかー!!)そうっ。女の子に対してみたいに、手を繋ぎたいとか抱きしめたいとかキスしたいとか…(ヤケ)」 アス「(考え込み)……考えた事無かった…けど」 コウリ「けど?」 アス「スノウが望むなら…するのは嫌じゃない」 コウリ「(ああ、やっぱり我が家の天魁星ーっ!)アスはしたいと思わないの?」 アス「…………スノウがしたいって言ってくれたら、嬉しい」 コウリ「(もしかしてアスは受けなのかな?)アスからしたいって言ってもいいんじゃない」 アス「…………」 コウリ「…………」 アス「…………」 コウリ「……ごめん、僕が悪かった。そういえば、アスは僕たちの時代より150年も前の人なんだよね。IVには若いテッドさんが出てくるって聞いたけど」 アス「(こくり)頼りにしてる」 コウリ「昔のテッドさんってどんな感じ?」 アス「……真面目だな」 コウリ「真面目!?あのテッドさんがっ?」 アス「もう少し肩の力を抜いてもいいと思う」 コウリ「ふ、ふーん…(真面目なテッドさんって想像つかない…)」 戸が開いてシオン入室。 シオン「テッドは僕と一緒の時は自然だったよ。よく笑うしね」 コウリ「シオンさんっ!遅かったじゃないですかー」 シオン「ちょっと用が長引いてね。で、そこの君がIVの天魁星?」 コウリ「(うわっ、シオンさん不機嫌モードだ…)あ、はいっ。彼はアスです」 アス「……(ぺこ)」 シオン「シオン・マクドールだ。(アスをジロジロ眺め)ちゃんとテッドの防具は整えてる?武器も鍛えてあるだろうね」 アス「(こく)主戦力だから」 シオン「え……テッドで大丈夫なの?」(ひどい) アス「……?魔力は魔法使い以上だ(知ってるだろう?と言いたげな視線)」 コウリ「ええーっ、そんなに強いんだ!」 シオン「………(強いテッドなんて見たことない…)」 アス「シオンの親友ってもしかしてテッドなのか?」 コウリ「そうだよ」 アス「(柔らかい微笑)…良かった」 シオン「(微笑とセリフに驚き)どういう意味だい?」 アス「テッドにも心を許せる相手が出来たんだなって。テッドは今どうしてる?」 シオン「………(右手の手袋を外して見せ)ここにいるよ」 アス「テッドがシオンに渡したのか?」 シオン「ああ」 アス「そうか…自分の道をまっすぐ歩けたんだな…(懐かしむような目で)」 シオン「何で君にそんなことが判る」 アス「シオンはテッドを好きで、テッドはシオンに紋章を渡したんだろう?それが証拠だ」 シオン「………」 アス「そろそろ帰ってもいいか?」 コウリ「あ、うん。ありがとうっ。また今度話そうね」 シオン「……最後に確認しておきたい。君はテッドのことをどう思ってる?」 アス「仲間。友達にはなってもらえなかったから(最後は少しだけ冗談めかして)じゃ」 すたすたとアス退場。 コウリ「…うーん、癖があるんだか無いんだかわからない天魁星だったなぁ」 シオン「……まあ、あいつなら心配ないか……」 コウリ「年上の恋人持つと相手の過去が出てきて大変ですね」 戸が開き、再びアスが顔を覗かせる。 アス「言い忘れたが、俺よりもテッドの近くにいた奴がいる。嫉妬はそっちにするといい」 コウリ「えっ!?」 シオン「誰だそいつはっ!!!(怒)」 言うだけ言うとさっさと扉を閉め、今度こそ本当に退場。 コウリ「……シ、シオンさん…(おろおろ)」 シオン「150年前か…そいつが今生きていないのが残念だよ(ふつふつと怒り心頭)」 コウリ「(アスが憎めないタイプだった分、そっちに怒りの矛先が行った訳か…)さて、僕たちも帰りましょうか。さあさあ(背中押し)」
4発売後に書いた話ですが、4主のスノウへのスタンスががらりと変わったので書き直しました。最初はアスはスノウに主従以上の感情は無かったのですよ。それが今ではすっかりスノウ大好きっ子に…(笑)
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