ダブルリーダー

「僕たちでやれですか・・・・」
「強気だよね、管理人も」
「で、どっちでやればいいんでしょう。坊主、主坊?」
「どちらとも指定はされてない。二人でただ、犯ればいいらしい」
「シオンさん、そんな身も蓋もない・・・（涙）」
「僕はこんなふざけた企画はさっさと終わらせて帰りたいんだ。ほら、君がやらないなら僕がやるよ」
「ちょっちょっと待ってくださいっ。やりますから、ここは公平にじゃんけんで決めましょう。勝ったほうがタチ、負けたほうがネコです」
「いいよ。せーの、じゃんけん・・・」
「「ぽん」」
「あらら、僕の勝ちですね」
「ふん、じゃあさっさと終わらせてよ」
「シオンさん、色気なさすぎ・・・・。あああ、自分で服脱がないでくださいよー」
「何、脱がしたいの？」
「ムードってものがあるでしょ～。そんなにさくさくと脱がれちゃったら、色気も何もないじゃないですか」
「僕は君とムードたっぷりの甘い夜をしたいわけじゃない。義務だからやるんだよ」
「うううっ、そうなんですけど――。わかりましたよ。じゃあ服脱いじゃってください・・・」
「君もね」
「（がさごそ）ふぅ・・・・・・・・・えーと、それじゃ行きますよ」
「・・・・・・・・・テッドのキスに似てる」
「（ドキッ）・・そうですか？」
「このキスの仕方はテッドと一緒だ。コウリ！！テッドとキスしたなっ」
「うわあんっ、ごめんなさいぃぃー―。管理人がやれっていうから仕方なくっ―――」
「どっちだっ！」
「ヘ？」
「どっちがやったんだっ。主テッドか、テッド主かっ」
「テッド主・・・かな」
（本当は主テッドの予定だったんだけど、僕が下手すぎて逆になったなんて言えない・・・）
「そうか・・・それならまだ許してあげるよ。主テッドだったら、君命ないよ・・・」
（ひいいいいーーー、シオンさんの目怖すぎるっ。僕下手でよかった・・・・）
「じゃあ、君の体にテッドが触れたのか・・・・どこにキスされた？」
「えっ・・・」
「早く答える！！」
「すみませんっ――。えっと、こことかこことか、あとは・・・・（赤面）」
「（ぴく）まさか、嘗めてもらったとか言わないだろうな」
（キャー―怖いよ――僕、もう殺されるかも・・・・）
「どうなんだっ」
「ごめんなさいっ、嘗めてもらいましたっ」
「・・・・僕はまだテッドと寝たことすらないのに・・・ふうん・・・・」
（さようなら、ジョウイ・・・僕の命もここまでみたいだ・・・）
「えっ・・・ちょ、ちょっとシオンさんっ！！何してるんですかっ・・・あっ・・・・・」
「どんな風に、テッドは君を歓ばせたんだ？こんな感じかい？」
「そんな・・わかんなっ・・・・・」
（うわああっ、舌が！テッドさん程じゃないけどシオンさんも上手い・・・・ああもう気持ちよすぎ―――）
「ちゃんと口でいいなよ。でないと、ここでやめるよ」
「やめないでくださいっ・・・・ああ、もう・・・」
「続けて欲しかったら、言うんだね」
（シオンさん、鬼畜入ってるよ・・・テッドさんがらみでキレると怖いよ・・・・）
「もっと・・奥まで入れてくれて・・・」
「こう?」
「あああっ、駄目もうっ・・・・・・・！！！」
「速いね（ごくん）」
「・・・・悪かったですね。そんなもの飲まないで下さいよ・・・」
（絶対僕に対する嫌がらせだよな・・・）
「ちゃんとジョウイを満足させてるの？自分だけ先に気持ちよくなってるんじゃない」
「・・・・・・・・・」
（どうせ僕は下手だし、速いですよ・・・）
「今度、ジョウイとしてみようかな」
「駄目ですっ！！！絶対駄目！！」
「自分はテッドとしたくせに」
「管理人の命令だったんです――。シオンさん、管理人に逆らえますかっ」
「テッドを守るためなら、神にだって逆らってやろうじゃないか・・・・」
「シオンさん・・・（青ざめ）」
（こんな・・・怖い人だったとは・・・・）
「言っとくけど、今度管理人の命令でもテッドに手を出したら、本気の僕と戦うことになることは覚えておきなよ」
「はい・・・・・・・・・（涙）」

何もいいわけできません。（死）

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