+坊テッド編+

「テッド、これあげる」
「おっ、さんきゅ。・・・・・・・チョコレート?しかも手作りだし、もしかしてお前が作ったのか?」
「うん。今日何の日か知ってるよね」
「・・・バレンタインデーって、女の子が男にあげるもんじゃなかったか」
「そうだけど、いいじゃないか。僕はテッドにあげたかったんだから」
「膨れるなよ、ごめんごめん。・・・・・・・嬉しい、ありがとな」
「(照れ)・・・・・食べてみてよ。苦労したんだから」
「うん。(パクッ)・・・・・・・・あ、美味い」
「本当?良かった。コウリに教えてもらったんだよ。彼料理うまいし、ジョウイにあげるの作ってたから」
「どうりで。お前が作ったにしては美味いもんな」
「・・・・・どうせ僕は料理下手だよ」
「下手なわけじゃないんだけどな(笑)片付けるのめんどくさいとか、強火でグツグツ煮立ってるのに火を弱めないとか、野菜が煮えるのが待てないとか料理に不向きな性格なだけで」
「悪かったね。でもこれはちゃんと僕1人で作ったんだよ。・・・・・何回も失敗したけど」
「だろうな。コウリが作ったにしては形がいびつだし」
「テッド!!」
「でもこれは美味いよ。・・・・・味見してみる?」
「えっ・・・・」
テッドがパキンとチョコを割って口に咥える。そのままシオンの方に顔を突き出した。
「ほら」
「テッド・・・・・・」
それっていわゆるっ・・・・・ポッ○ーゲームでわっ!?
ドキドキしながら突き出されたチョコを咥えると、パキンという小気味のいい音がして口の中に甘い味が広がった。
「美味しい・・・・・」
「だろ?美味いよ、コレ」
間近にはまだテッドの顔。
「テッド・・・・・誘ってるの?」
問いには答えず、テッドがにやりと笑う。
「・・・・こっちの味見もしたいな」
「してみるか?」
二人の間のチョコはすでに無くて。



今日のキスは甘〜い甘いチョコの味。



→「裏本」(裏)へ


翌日